開業する場所の構造や形状について

お店選びは「立地」だけではない

 

お店選びは「立地」だけではない喫茶店・カフェ・レストランの開業は立地をよく考えることがとても大切だということは以前にも書きました。家賃の安さだけを考えて、あまり人通りのないところに借りてもお客様がまったく来ないかもしれませんし、駅前だと人通りは十分でしょうが、家賃が高く、大手チェーンなどライバルがひしめいていることもしばしば。高い家賃につりあう集客を確保するのは並大抵ではありません。

 

お店選びでもうひとつ重要なポイントが、借りる場所の形状や構造です。

その物件はビルの何階にありますか?

 

その物件はビルの何階にありますか?たとえば、エレベーターなしのビルの3階という場所は、
仮に好立地だったとしても、わざわざ階段を3階まで上る
お客様がどれほどいるのかという点で、条件のよい物件とは
いえなさそうです。

 

路面(1階)が来店してもらいやすいのはいうまでもありませんが、当然家賃は高くつきます。ちなみになぜ路面が有利かといえば、階段を上らなくていいというだけではありません。目に付きやすいからです。通りがかりの人が入ってくれる可能性も高いですし、口コミでやって来てくれたお客様も、どこに店があるのか見つけやすい。

 

ですから、路面店が目に付きやすいのと同じように、お客様を呼び込むためのなんらかの「しかけ」があれば、テナントビルの5階でも6階でも、順調に営業できる場合があります(もちろん、エレベーターは必要でしょうが)

 

その代表例が看板ですが、自分の好きなように置けるわけではありません。看板設置にきびしい条件をつけているオーナーさんもおられますし、中には完全に禁止している場合もあります。事前に十分な確認が必要となるでしょう。

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その物件は耐震構造ですか?

 

また耐震構造の有無や、お店の形状も大切なポイントです。

 

耐震構造でない建物は、いざというときのことを考えて、保険など対策を整えておく必要があります。
逆に、耐震構造の建物は安心ではありますが、ビルの構造上、自由な改装ができない場合がありますので、これも事前にしっかりと確認しておかなければなりません。

 

地震だけではありません。火災や空き巣などといったリスクにも意識を持つことが重要です。心配事は考え出すとキリがないというのも事実ですが、最悪の事態を想定しておくのは、カフェやレストランに限らず、お店や企業を経営していくために欠かすことのできない視点です。

その物件の間取りに不都合はありませんか?

 

その物件の間取りに不都合はありませんか?形状、つまり間取りもよく考慮しましょう。厨房や炊事場をやりやすい場所に置こうとしても、間取りの都合上、大々的に改修工事をしなければならないこともあります。

 

また、どういったメニューを出したいのかによっても条件が変わってきます。フードメニューを充実させようと考えているなら、それ相応の厨房スペースが要るでしょう。

 

どのような広さを選ぶかも欠かせません。開業を考えておられる方の多くは、個人、もしくは夫婦2人でお店を切り盛りするというスタイルを考えておられる方が多いと思いますが、1、2人でやりくりできる広さには限界があります。座席数を増やすことで、売上を増やそうともくろんでも、結局は従業員を増やす必要に迫られます。

 

事業計画が場所を決める

 

これらのことはすべて、どのようなカタチの飲食店を開業して、どのような客層をねらっていくのかというような、お店のコンセプトや事業計画に直結する話です。

 

「駅前がいいけど、路面は家賃が高いから、ビルの5階にしておくか」とか、「広い場所が安く借りられたので、厨房を大きくしてカレーでも出すか」といったような、行き当たりばったりの足し算引き算だけで考えては、やる前から失敗が目に見えてしまいます。

 

立地や構造でお店を決めるのではありません。お店の計画をしっかりと練り上げて、そこに合う場所を選ぶことが大切です。

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借りる前にオーナーさんと交渉してみる

 

借りる前にオーナーさんと交渉してみるこうして気に入った場所が見つかったら、早速オーナーさんと交渉に入りましょう。条件のよい物件は、他の開業希望者も目をつけているかもしれませんので、早めに手を打つことが重要です。

 

だからといって、性急にことを運んではいけません。交渉次第で家賃を少なくすることができるかもしれませんし、自分では気づいていない悪条件≠熕んでいるかもしれません。特に家賃は、お店の損益に直結しますし、一度決まってしまうと変更するのはほぼ無理でしょうから、じっくり交渉を重ねるべきです。

 

オーナーさんも「空き」の状態よりは、借り手が見つかる方が嬉しいですし、いざ契約するとなれば、お互い長いつきあいになります。言いなりになるのも、こちらから常識をこえたゴリ押しをするのも、どちらも互いにとって損です。

 

事業計画をどう立てていくか、そのコンセプトに見合うのはどういった条件の場所か、何に注意するべきか、そしてオーナーさんとどのような交渉をするべきか。どれもこれもケース・バイ・ケースの難しい話ですが、私たち大阪サントス珈琲は、これまで何百人もの方々の喫茶店・カフェ・レストラン開業をお手伝いしてきた実績とノウハウがあります。

 

喫茶店・カフェ・レストランを開業するというみなさまの一大事業が、意外なつまずきで泡と消えてしまわないよう、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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